炭素鋼・合金鋼

主な材質:S50C、SK、SCM、SNCM、等
特徴:強度を求められる部品で多く用いられる。
主な用途:一般工作機械、農業機械、自転車部品等
ステンレス鋼

主な材質:SCS13/14、SUS303相当品、等
特徴:耐腐食性に優れる為、使用環境の厳しい部位に
使用される事が多い。
主な用途:自動車、食品機械、航空機、車輪等

アルミニウム合金
主な材質:AC4C
特徴:比重が軽く加工性も良い。外観部のケースや放熱板
に使われる場合も多い。
主な用途:フレーム・ケース類、電子・通信機器
その他

主な材質:CAC502A、Co合金、等
下記材質一覧に無い材質もお気軽にご相談ください。

鋼種 | 種別 | 相当規格 | 機械的性質 | 備考 | ||||
JIS | 外国規格 | 熱処理 ℃ |
引っ張り強さ kgf/mm2 |
伸び % |
硬度 ロックウェル |
|||
炭素鋼 | 1%Sife | AMS 5210 | 高導磁性 磁性材料 | |||||
S15C | *(S15C) | AISI 1015 | Q900 Q780 T180 | 55 | 30 | 35B | [Carbon Steel]鉄Feに、炭素Cだけを0.02?2.0%含む鋼。炭素量0.02?0.2%の鋼を低炭素鋼、炭素量0.3?0.5%の鋼を中炭素鋼、0.5?2.0%の鋼を高炭素鋼と呼んでいる。低炭素鋼は切削性、冷間加工性、溶接性が良好。中炭素鋼は冷間加工性、溶接性はやや劣るが、焼入れ/焼戻しを行うことで強度と靭性を兼備した強靭性が得られる。高炭素鋼は焼入れ硬化性がさらに大きくなり、工具類に使用される。特に炭素量1%以上の鋼は炭素工具鋼SK材として別に規定されている。鋼中の炭素量による特性の変化を利用し用途・目的に応じて幅広く適用される鋼種。 | |
S50C | *(S50C) | AISI 1050 | A Q850 T600 |
55 80 |
30 18 |
87B 23C |
||
炭素工具鋼 | SK3C | *(SK3) | A | <96B | [Carbon Tool Steel]炭素Cを0.6?1.5%の範囲で含有する高炭素鋼で、不純物以外の合金元素は他に添加しない。工具需要の約60%を占める代表鋼種。 | |||
合金工具鋼 | SKS3C | *(SKS3) | A | <96B | [Alloy Tool Steel]炭素工具鋼にCr,Mo,V,Si,Mn等を添加した合金工具鋼。添加合金元素の効能により、鋼種それぞれに耐摩耗性・耐変形性・耐衝撃性・耐熱性の用途向け改善が施されている。 | |||
SKD11C | *(SKD11) | A | <96B | |||||
SKD61C | *(SKD61) | AISI H113 | Q1000-1050 T540-650 |
>53C | ||||
ニッケルクロム モリブデン鋼 |
SNCM420C | *(SNCM420) | AISI 4320 | SNC鋼にMoを添加することにより焼入れ性が極めてよくなり、焼戻し脆さが著しく緩和されている。最優秀強靭鋼。 | ||||
クロム鋼 | SCr445C | *(SCr445) | AISI 5147 | A Q850 T600 |
110 | 25 12 |
90B 34C |
Cr添加の効果:焼入れ性、耐食性、耐熱性、焼戻し抵抗増、耐酸化性、耐摩耗性の向上。粘り強い鋼。 |
クロム モリブデン鋼 |
SCM415C | *(SCM415) | A Q880 Q850 T180 |
90 | 17 | 85B 26C |
焼入れ性が良く、焼戻しに対する抵抗も大きく、焼戻し脆さの傾向も少なくなる。鍛接、溶接性、粘り強さも増大され、仕上がりも美しくなる。 | |
SCM440C | *(SCM440) | AISI 4140 AMS 5338 |
A Q850 T500 T600 T650 T700 |
70 135 110 100 90 |
24 6 12 15 17 |
90B 41C 34C 30C 26C |
||
耐熱鋼 | SCH13 | SCH13 | AISI 309 | >50 | >10 | |||
高炭素クロム 軸受鋼 |
SUJ2C | *(SUJ2) | AISI 52100 | A Q850 T600 |
75 120 |
20 4 |
95B 35C |
炭素Cが1%、Crが1?2%の汎用軸受用。価格が低廉で、被削性、焼入れ性、耐久性に優れている |
ステンレス鋼 | SCS2 | SCS2 *(SUS420J1) |
AISI 420 | A Q980 T750 |
>60 | >18 | 20C | マルテンサイト系ステンレス鋼。 強度と耐食性を必要とする一般構造部品用。 13Cr鋼の基準型。焼入れ後高硬度が得られる。 |
SCS2A | *(SUS420J2) | (AISI 420) | A Q950 T200 |
20C 45C |
SCS2より炭素量を多くしている為、焼入れ後さらに高硬度が得られる。 | |||
SCS13 | SCS13 *(SUS304) |
AISI 304 | S1100 急冷 | >45 | >30 | <90B | オーステナイト系ステンレス鋼。 18Cr-8Niの代表鋼種。鋳造性、耐食性、溶接性が良好。 |
|
SCS14 | SCS14 *(SUS316) |
AISI 316 AMS 5360 |
S1100 急冷 | >45 | >30 | <90B | Moの添加により、SCS13より耐食性、耐酸性が良好であるとともに高温強度が増大している。 | |
SUS303C | *(SUS303) | AISI 303 | S | >45 | >30 | <90B | (HB<187) S・Pの添加により被削性を改良。耐焼付性を向上させたオーステナイト系ステンレス鋼。しかしSCS13に比べ耐食性は劣る。 |
|
SUS440C | *(SUS440C) | AISI 440C AMS 5352 |
A Q1050 T180 |
27C >58C |
マルテンサイト系ステンレス鋼。 焼入れ後の硬度が高く、耐食性と耐摩耗性を兼備する。硬度ではSUS440Cがステンレス鋼中最高硬度。 |
|||
Al合金 | AC4C | AC4C | Alcoa 356 SAE 323 AMS 4260 |
T6 | >23 >21 |
>3 >3 |
(HB 約85) 金型試験片 (HB 約75) 砂型試験片 Al-Si-Mg系。 鋳造性が優れ、耐圧性、耐食性も良い。 |
|
Cu合金 | CAC502A | (PBC2) | リン青銅鋳物2種 耐摩耗性と耐食性が良い。 |
|||||
Co合金 | ステライト12 | 理美容鋏に多く用いられる。 |

※括弧内は圧延品規格 TOP▲
