
どんな製品に向いていますか?
機械加工が困難な形状程、採用価値があります。例えばスクリュー羽根の様な三次元曲面のある形状も容易に量産が可能です。また、加工方法の制約にとらわれない為、設計者の希望に近い形状ができ、軽量化・省力化の工夫が可能です。
どんなものに使われていますか?
弊社のロストワックス製品は様々な産業で使用されています。航空機,自動車,自転車,農業用機械,自動機,化学・食品・医療機器,光学・検査機器,建築金具,電動工具類,医療器具,等々。変ったものでは記念品や干支の置き物などの実績もあります。
どの位の納期で出来ますか?
残念ながらロストワックス製法はダイカストや鍛造、砂型鋳物といった他の製法に比べて工程が多い為、長い納期が必要となります。(製造工程ページ参照)初回の立ち上げ時は金型を製作する為、初回品(試作品)が出来上がるまで約1.5ヶ月~2ヶ月必要となります。量産時は1ヶ月~1.5ヶ月程度で対応可能です。
ただし、お客様から特別に急いで欲しいとのご要望があれば、中小企業の小回りを活かし、最大限ご協力させていただくことをお約束致します。
ロストワックスを上手に使うポイント
内角・外角にRをつけましょう
ロストワックスは鋳造の特性上、シャープエッジが苦手です。内角の場合はクラック不良の原因となり、外角の場合は成形不良や打痕の原因となります。可能な限り角にRを付けると、良質なロストワックス素材が得られ、見た目も綺麗です。重量軽減しましょう
ロストワックスは型で製品を成形する為、肉盗みが容易に導入できます。重量が軽減されれば設備全体の省エネルギー化にも繋がり、製品コストも抑えることが出来ます。穴について
通し穴の場合、穴径に対して径の2~3倍の厚みまでなら安全に穴あけ可能です。止まり穴の場合、穴径に対して径の1~2倍程度の深さまで成形可能です。ただし、穴径が細すぎる場合や穴の空いている位置等の条件によっては成形が出来ない場合があります。逆に条件が良ければ、径に対して10倍以上の長さを空けている製品もございます。詳しくは営業担当者までご相談下さい。
湯口(ゲート)について
ロストワックスは鋳造法の一種ですので、製品に金属を流し込む為の湯口と呼ばれる部分が必要となります。設計時にあらかじめ湯口を設置可能な場所を用意していただくと、品質やコストの面で有利です。